ヘアサイクルについて

ヘアサイクルについて

毛髪は毛母細胞の分裂によって成長しています

毛髪の構造

髪の毛は大きく分けて、頭皮から出ている部分「毛幹」と頭皮の中にある「毛根」があります。 毛髪をつくりだしているのは毛根で、その内部にある「毛乳頭」が毛髪の製造工場として、毛細血管から取り込んだ栄養を毛母細胞に送り、毎日新しい細胞をつくり、次々に押し上げられて髪が伸びていくのです。 頭皮の外に出ている頭髪はすでに細胞が死んでいるので、みずから修復することはできません。肌に例えれば、表面にある角質細胞のような状態です。ただし、毛根は外部の影響を受けないので、毛髪の質は毛根や頭皮の健康が鍵といえます。


毛幹(もうかん)
私たちが「毛髪」と呼んでいるのがこの部分。皮膚の表面に出て見えている部分です。
毛根(もうこん)
皮膚の中にある毛組織全体の総称。毛幹の延長した部分なので、構造上は毛幹と同じです。
毛包(もうほう)
毛根全体を取り巻いている組織のことです。
毛球(もうきゅう)
毛根の最下部にある、球状にふくらんだ部分のことです。
毛が育つのにもっとも重要なところで、毛球で毛母細胞が活発に細胞分裂を行い、毛を伸ばしていきます。
毛乳頭(もうにゅうとう)
毛根の底にある、神経や毛細血管が集中している部分です。毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込むことで毛が成長します。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
体毛のもととなる部分で、毛乳頭が吸収した栄養をもらい受けて細胞分裂を起こし、毛を成長させます。
いくら脱毛しても毛が次々と生えてくるのは、皮膚の下で毛乳頭と毛母細胞が生きているからなのです。
立毛筋(りつもうきん)
自分の意志で動かせる筋肉ではありませんが、毛を立たせたり寝かせる働きがあります。「鳥肌が立つ」のは立毛筋の動きによるものです。

髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があります

髪の毛の成長サイクル

私達の髪の毛は、一定期間成長すると自然に抜け落ち、同じ場所から新しい髪が生えるという周期を繰り替えしており、ヘアサイクル(毛周期)と呼ばれています。ヘアサイクルは、大きく「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に分けられ、このサイクルを繰り返しながら、同じ本数の毛髪量を保っています。 ヘアサイクルが短くなり、髪がじゅうぶんに成長しないまま退行期や休止期へと移行すると抜け毛や薄毛の原因になります。

ヘアサイクルは、年齢や性別により多少違いがあるとされており、1つのサイクルに男性は3~5年、女性で4~6年かかるといわれています。また、成人した日本人の髪の平均本数は約10万本で、1日に伸びる長さは0.2〜0.6mm。 1日に50〜100本ほど抜けながら生え変わっています。

成長期(3〜6年)

毛母細胞が分裂を繰り返し、毛が成長して伸びる期間。

退行期(2〜3週間)

髪を成長させていた毛母細胞の分裂が減ってきます。この時期に毛乳頭と毛母が分裂し、頭髪の浅いところに移動してきます。髪全体の約1%がこの状態です。

休止期(3〜4ヶ月)

毛母細胞の活動が完全に止まった状態です。次の毛の再生が始まると同時に髪が抜け落ちます。 髪全体の10〜20%がこの状態です。

あなたの髪の状態は?
抜け毛の、毛根チェック

髪の毛の毛根チェック

自分のヘアサイクルが正しく繰り返されているかどうかは、抜け毛の毛根を見ればある程度分かります。 1日の抜け毛の量が非常に多いうえに下の図のようなNG毛根が抜け落ちた毛の3割を超えるようなら、問題ありと考えていいでしょう。

正常な毛根

自然脱毛した毛根

正常な毛根は楕円形の自然な丸みがあり、マッチ棒のような形をしています。


ふくらみのない小さな毛根

ふくらみのない小さな毛根

根元が小さく、丸くなっている毛根は、毛乳頭への栄養不足やストレスが考えられます。


細く、針のような形の毛根

細く、針のような形の毛根

毛そのものも細く、毛根も細いのは、毛穴の詰まりによる生育不良や遺伝が考えられます。


しっぽのある毛根

しっぽのある毛根

何らかの原因で成長がストップした毛根です。毛穴の中やからだの内側の問題、男性ホルモンの異常分泌が考えられます。


ギザギザな毛根

ギザギザな毛根

女性に多いびまん性脱毛症に見られる毛根で、極端なダイエットや過度のストレスなどが考えられます。


白い塊がついた毛根

白い塊がついた毛根

過剰な皮脂やフケが毛根を弱らせて抜けたものと考えられます。ただし、毛根のキャップのような「毛根鞘」という組織で毛髪を固定するためのものなので、これは問題ありません。